隣接している歯を矯正移動して歯の欠損部を補填する方法です。移動する方向の違いで垂直方向と水平方向に分けられます。垂直移動の場合前処置として歯の移動を妨げている骨や歯を外科的に除去する必要がある場合があります。また水平的移動の場合は移動により新たに生じる空隙をどのように閉鎖するかも考えておく必要があります。自家歯牙移植に較べ治療期間がかかるという欠点はありますが、うまくいった場合は歯も生きたままですので咬む感覚や温度感覚も味わえますし冠を被せる必要がないため見た目にも自然で虫歯や歯周病に対する抵抗力も期待できます。
(1)垂直方向の矯正移動により欠損部を補填した症例
(1)水平方向の矯正移動により欠損部を補填した症例