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当院でお勧めしている歯間清掃用具フロスエイトU(旧名称「フロスパールU」)の製造が中止になったとの情報が入りました。本体はまだかなり市場には残っているようですが、替え糸の方は既に品薄状態です。当院でも八方手をつくして集めましたが限られた数しか確保できませんでした。
以前も同様の状況から別の業者で新たに生産が再開された事もありますので今後の展開は未知数ですが、完全に供給が止まる可能性もあります。この様な事情から替糸の販売はお一人様2セットまでとさせていただきます。
皆様には大変ご不便・ご迷惑おかけしますが宜しくお願い致します。
2017年10月
大変申し訳ございませんが当院替え糸のスットクは終了してしまいました。
今後の対応については鋭意検討中ですので
皆様には大変ご不便・ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。
2017年11月
フロスエイトUの替え糸の供給が止まってしまった事はすでにご案内の通りですが本品に代わる優れた歯間清掃は残念ながら寡聞にして把握しておりません。そこで使い終わってしまったフロスエイトUを再利用できないか検討いたしました。その結果(1)市販のデンタルフロスを切って巻き付ける方法と(2)市販のデンタルフロスを本体内に収納して使う方法が可能な事が判明いたしました。もちろん本体の在庫はもう暫くありそうですのでそれをご購入いただくという選択肢も可能ですが、本体も現状ではいずれ在庫切れになると思われますのでその時に備えここにご紹介する方法がご参考になればと思います。なお以下の方法は長期にわたる問題点・安全性を検証しているわけではなく、ご利用の皆様の当面の便宜のために考えたものに過ぎないので、採用に当たっては十分ご検討の上あくまで自己責任で行っていただきたいと思います。
(1)市販のデンタルフロスを切って巻き付ける方法
フロスエイトUは短く切ったデンタルフロスでも使用可能です。具体的には
@ 市販の手巻き用デンタルフロスから20cmほどフロスを切り出しフロスエイトUの頭側から穴に通します。
A そのままフロスエイトUの穴から3cmほど本体の中に入れます。
B もう一方を従来と同じやり方でフロスエイトUの頭部に巻き付けます。
C 断端を切れば糸はしっかり固定され今までと同じように使用できます。
なお、より簡単に穴を通さず下図のようにフロスを軸に巻き付けて頭部を絞るだけでも十分な張力が得られるようです。
(2) 市販のデンタルフロスを本体内に収納して使う方法
上記の方法は簡単ですがいちいちフロスを切って装着するという手間がかかります。そこで使い終わったフロスエイトUの尻尾を切断しそこに市販のデンタルフロスを収納するという方法をご紹介します。
用意するもの:直径5o程のストロー
@ 使い終わったフロスエイトUを尾部から10oの所で糸ノコ等で切断する
A 内部にあるうすいセルロイド製の内筒を爪楊枝あるいは針のようなもので抜き取る
B 市販の指巻き用のフロスから5m程フロスを抜き出す
C 直径5o程のストローを用意し、端から5p位の所にマジックで印をつける
D はさみあるいはナイフでCのストローの端から6p位の所まで、なるべく引っかかりができないよう真っ直ぐ切れ目を入れる
E Bで抜き出したフロスを端から7p位の所からストローに巻き始める。ストローの巻く範囲はCで印をつけた5pの範囲としもう一方も端から1p位は巻かないようにしておく
F 巻き終わったらストローを端から7p位で切る
G 別にフロスを15p程切り、フロスエイトUの穴から通し、Eで巻いたストローのフロスの最初の7pの糸と結ぶ
H Gで結んだフロスを引っ張りながらストローに巻いたフロスをフロスエイトUの内部に収納し、抵抗なく収まるか確認する
I Hで確認したストローのフロスをいったん抜き、頭部側のフロスから指でずらし、フロスをフロスエイトUの内に留置しながらストローを抜き出す
J ストローを抜き終わったらフロスの端を、将来フロスがつまった時簡単に取り出せる様、5o位に切ったストローに結わえ付けフロスエイトU内部に収納する
K アルミキャップでフタをし、8で結んだフロスをフロスエイトUから引っ張り出し、従来のフロスエイトの替え糸同様にフロスエイト本体に装着し使用します
注意
1:フロスエイト切断時は指をケガしないようにご注意下さい
2:ストローにフロスを巻きすぎるとH〜Iの作業がスムーズに行かなくなります
3:Kで使用するアルミキャップは当院で一個¥340(税込み)で用意しておりますが、このために作られたものではなく流用品ですので、工作あるいは使用の過程できつくなったりゆるくなったりする事がありますのでご了解の上ご利用下さい
4:使用するフロスは市販のフロスで構いませんが、当院でもフロスの替え糸として使用可能確認済みのフロス(約183m巻き、税込み¥350)を用意しておりますのでご利用下さい
なお、このフロスで計算すると使い回し可能なアルミキャップは別にして、工作の手間はかかりますが従来のフロスエイトに比べ、フロス1mあたりの単価でランニングコストを計算すると約1/20と極めて経済的になります。
本品は歯ブラシでは落とすことが難しい歯と歯の間の汚れに対し従来の指に巻きつけるデンタルフロスと異なり、わずかの練習で容易に清掃効果を上げることができます。また大人と子供、前歯と奥歯の区別なく使用可能なので乳う蝕の予防から歯槽膿漏の治療まで幅広くご活用いただけます。 なおご使用に際しては以下の点にご注意下さい。
1 必ず本体の白い部分を持つようにして下さい。
(色のついた部分を持つと、中の軸が折れて使用できなくなる場合があります)
以下に右利きの方がご自分のお口で使用する場合の基本的な持ち方を例示しますので参考にして下さい。
左上の奥歯を磨く時
上の前歯から右上の奥歯を磨く時
右下奥歯を磨く時
下の前歯を磨く時
左下奥歯を磨く時
2 歯と歯の間に一気に押し込むと、勢いがついて歯ぐきを切ることがありますので注意して下さい。これを防ぐために、他の歯や顎にささえを求め、糸が歯と歯の強く接している所を通るまでは、横方向に糸を小さく動かしながら、ゆっくり入れるようにしてください。
3 糸が入りにくい時は、フロスエイトの角度を少し変えると簡単に入ることがあります
4 糸が歯と歯の接触の強い所を通ったら、一方の歯の面に糸をあて、キュッキュッと音が出るまで上下に動かして下さい。次に、反対側の歯についても同様に動かして磨いて下さい。
5 糸が緩んできたら、軸を絞るように回すと再び糸が張ります。
6 糸が毛羽立ったら糸を張り替えて下さい。糸はヘッド部の矢印の順に溝を通し、最後は金属の輪と白いヘッド部の間に一回巻いて切って下さい。(金属の輪と色のついたホルダー部の間に巻くと糸が切れません)
なお金属の輪は刃になってますので強く握ったりしないよう気をつけて下さい。
7 白い部分が汚れたら軽く水洗いして下さい。この時糸が収納されている部分に水が入ると糸が「ダマ」になって出てこなくなります。従って洗う際は先端部分をぬぐうような感じで汚れをとり糸が出てくる穴に水が入らないように気をつけて下さい。
8 歯と歯の間が連結されている所は使用できませんが、それ以外の部位で糸が入らない、あるいは入るけれどもすぐひっかかってしまったり、切れてしまったりする場合は、歯と歯の間の構造に問題がある場合がありますので、担当医にご相談下さい。歯のつめものは本来、糸が原因ではずれるというようなことはありえないので、そのようなことはあまり心配しないで磨くようにしてください。